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ノワールの部屋の灯火 <4>  フランス・ツヴァルテス 『living』 1971/オランダ



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フランス・ツヴァルテスはオランダの映像作家。

前衛、実験・・・、と言える映像作家なのだが、近頃2枚組みのdvdが出たようだ。

この『living』。ふたりの男女が、ある家にやってきて部屋から部屋へと歩き回る・・。

ただそれだけの13分の映像で物語の起承転結などは無い。が、醸される不穏かつ異様な緊迫感はただごとではない。

目まぐるしく360度回転するカメラワークによる映像は観るものを困惑させ、さまざまな想像を喚起させるのだが

瞬間的に挿入されるエロティックなワンカットがそのめぐらせる想像にさらに拍車をかけるようだ。





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ノワールの部屋の灯火 <3>  雨宮慶太 『牙狼-GARO-』


牙狼


            雨宮慶太  『牙狼ーGAROー』   (2005-2006)




映画ではないが、映画並みと言ってもよいクオリティーと、構築された世界観の妙趣ゆえ、ここで紹介してみようと思う。
「牙狼-GARO-」は2005-2006年に深夜放映された全25話の特撮ドラマ。
ストーリーや劇中繰り広げられるアクションは正直格別、真新しく目に映るものではない。やはり背景にはスター・ウォーズサーガの影響が見てとれるし、香港映画の功夫アクションのスタイルが(ワイヤーアクションなど含め)色濃い。

それでもここまで深く魅了されるのは随所に見られる、異才のひと雨宮慶太ならではの閃きが宝石のように散りばめられているからだ。魔戒騎士、魔戒法師たちの細部にまでこだわった装備、装具そして法術、儀式などの多彩さとユニークさは他で見ることはできない。

鑑賞を終えると我々世代からすれば幼年期の数々の特撮ヒーローたちが懐かしく思い起こされる。
新たな特撮ヒーローが今の時代は殆どといっていいほど誕生しないゆえの渇望に応えてくれた喝采をこのガロにおくりたい。
深い情熱を込めて創り込まれた美しくも見事な風格がこの「牙狼」にはある。




鋼牙

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零

鋼牙と邪美

グラウ


☆ 写真、上から。
  
  魔戒騎士、冴島鋼牙。主人公。黄金騎士「牙狼」(ガロ)の称号を持つ。

  魔戒法師、阿門。

  魔戒騎士、涼邑零。銀牙騎士「絶狼」(ゼロ)

  鋼牙と魔戒法師、邪美。

  第二十話「生命」より。
  鋼牙と、グラウ竜という機械仕掛けの怪物との戦闘シーンのワンカット。
  見応えのある戦闘シーンのひとつ。





     

ノワールの部屋の灯火 <2>   ペドロ・コスタ 『血』 1989年/ポルトガル



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☆ペドロ・コスタ 『血』 1989年/ポルトガル





アラン・タネール監督の名作「白い町で」。日本の作家、出口裕弘「旗亭サンタ=マリア」でポルトガルという国に興味を持ったのは何年前のことだろう。

ペドロ・コスタはポルトガルの映画監督。
この「血」はペドロ・コスタ初の長編映画だ。と同時「ポルトガル映画の最も美しい映画の一本」と称される。

主人公のヴィンセンテ、その父、弟のニーノ、そしてヴィンセンテの恋人クララ。物語はこの3人を主軸に進行する。
「父を殺し、恋人とともに父の遺体を埋め、弟のニーノにはそれを伝えないまま生活を続けようとする」
父の死後得体の知れない男たち、そして叔父がヴィンセントのもとを訪れるようになるのだが・・・。


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謎めいた緊迫感をはらみつつ静かに進行するこの「血」。これもまた美しいモノクロームの映画だ。しかし数回の鑑賞を経たあとでないとほんとうのこの映画は理解できないのかもしれない。





ノワールの部屋の灯 <1>  『倫敦から来た男』 2007年/ハンガリー・ドイツ・フランス



ハンガリーの至宝とも言われるタル・ベーラ監督の手がけたこの作品は「暗い港を見下ろすガラス張りの制御室に勤務する鉄道員が目撃する殺人」に端を発する物語だ。
 冒頭からの長回しだが計算し尽くされた構図と、くっきりとしたコントラストのその美しいモノクロ映像は芸術映像と言え、飽きない。
どのカットをとっても絵画的完成度が高い隙の無い映画だ。(隙が無い故に目を放せず、若干堅苦しい感も否めないが)
沈黙と音楽の対比もまた絶妙だが、音楽の挿入に監督自身の自己陶酔が少々感じられるのは致し方ないことか。
物語自体はシンプルで特別凝ったところはない。
が、渋さの滲み出る白と黒の映像美に見惚れてしまう138分だった。




倫敦





長回しと言えばまず、昨年亡くなったテオ・アンゲロプロスであることは周知のことだが、使われる音楽もまた美しいのが両監督の秀でた特徴だ。
アンゲロプロスの幾つかの作品の音楽はエレニ・カライドロウが担当しているが「シテール島への船出」の音楽は特に美しく、哀しく、物語を引き立たせている。
ギリシャでしか発売されなかったというサントラは手に入らなかったが「霧の中の風景」とのカップリングCDが手に入ったのは幸運だった。
サクソフォーン奏者、ヤン・ガルバレク(ts)の曲も入っている。



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Author:kiemqu
西牧徹/黒戯画世界

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