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遅れた日記・20 「ヨルク・シュマイサー/香十/招待券」

4月23日(火)


銀座の青木画廊「ヨルク・シュマイサー展」へゆく前に珈琲屋でギャラリーガイドを読む。
待ち望んでいたこの版画家の展覧会があることを知ったのは数週間前だった。 残念ながら昨年の展示を見逃していたので今回見ることができたのは幸い。



ヨルク

   ヨルク・シュマイサー 「キャセイ」シリーズより一部・月  (1976)




 店を出ると香十へゆき、ムスクの名刺香を買う。
その後アトリエサードの鈴木さんとともにシュマイサーを鑑賞する。続いてスパンアートギャラリーへ友人の画家、森口祐二展へ。
彼の展覧会にはいつも必ず一升瓶がある。しかも数本ある。早速すすめられ一杯飲む。

180cm超のいかにも男らしい風体からはあまり想像できない絵を彼は描く。繊細、流麗華美、彼が駆使するその色彩の美しさは色への先天的な鋭敏さをうかがわせるに充分なものだ。

7時過ぎ。
シャッターを閉めたあともしばらく飲み(結局茶碗酒を四、五杯)その後スパンの主人、種村さんと全員(数名)で有楽町ガード下のもつ焼き屋へ移動。(おお、かの「ミルクワンタン」の並びだ。)
2階の座敷を種村さんがとってくれたのだが、腰を屈めなければ歩けない天井の低さに一同驚く。すぐ真上が線路なのだった。
その割りに通過音や振動はそれほど感じない。焼き物も旨かったが刺身(特にヒラマサ)が鮮度もよく、すこぶる美味。

11時閉店で会はお開き。
最終特急で帰る。帰宅後、猫のトイレを掃除し猫に夜食を出し、入浴。
1時間ほど制作する。で、宝焼酎ハイボール(レモン)を一缶飲みながら少しだけ本を読む。
さあ、寝よう。
あ~寝床に横になると楽だ!なんと楽なことよ。眠る。猫も眠る。




※ 鈴木さんが練馬区立美術館「牧野邦夫」展の招待券をくれた。是非とも行きたい展覧会だったので嬉しい。




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ノワールの部屋の灯火 <2>   ペドロ・コスタ 『血』 1989年/ポルトガル



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☆ペドロ・コスタ 『血』 1989年/ポルトガル





アラン・タネール監督の名作「白い町で」。日本の作家、出口裕弘「旗亭サンタ=マリア」でポルトガルという国に興味を持ったのは何年前のことだろう。

ペドロ・コスタはポルトガルの映画監督。
この「血」はペドロ・コスタ初の長編映画だ。と同時「ポルトガル映画の最も美しい映画の一本」と称される。

主人公のヴィンセンテ、その父、弟のニーノ、そしてヴィンセンテの恋人クララ。物語はこの3人を主軸に進行する。
「父を殺し、恋人とともに父の遺体を埋め、弟のニーノにはそれを伝えないまま生活を続けようとする」
父の死後得体の知れない男たち、そして叔父がヴィンセントのもとを訪れるようになるのだが・・・。


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謎めいた緊迫感をはらみつつ静かに進行するこの「血」。これもまた美しいモノクロームの映画だ。しかし数回の鑑賞を経たあとでないとほんとうのこの映画は理解できないのかもしれない。





遅れた日記・19 「風の吹く/シブースト/食品添加物」

4月6日(土)


起きると穏やかな日。
なんだ、天気予報大はずれじゃないかと思った昼過ぎ、果たして風が吹き始めた。
先日、新宿の「ヤマモトコーヒー」で買った豆を挽く。で、コーヒー。ほお、うまいな!ずうっと前から気になってたこの店だがいいね!
クッキーがいちまい、おまけだ。あと十円券も。


ヴァニラの12月個展に出す「ボルグスウェード・カフェ」の対の一点の制作をする。
良い絵になる予感の絵の制作中というのは素晴らしいひととの待ち合わせの場に急ぐ気分に近い。ちいさな絵ではあるが対作品のこれが額装されたときを思うと心が弾む。額はまた友人の画家、こやまけんいちさんに依頼する。(優れた木工職人の技に匹敵する彼の工作技術は大層見事なものだ。)
この2点には猛禽のサシバとモズのエンブレムをあてがうつもり。


午前の制作を終え、昼は餃子をつくる。
いろいろ試したがやはりシンプルなキャベツ、韮、合挽き肉のみがいちばん旨い。少し冷凍し、後日、母に持っていくことにしよう。母のつくる餃子は旨く、僕など遠く及ぶところではないのだが。
餃子自体の味はあっさりしたものにし、タレに工夫を加えるのだがベースはもちろん醤油、酢。これに紹興酒、オイスターソース、胡麻油、そしてかんずりを足す。ブレンド比率をうまくすると、これはとっても旨いつけタレになる。


土曜日なので昼酒を飲む。ハイボール一缶と酒を一合。肴は烏賊の塩辛。安かろう悪かろうモノを買ってしまい後悔する。やはりステビアなどの甘味料が入ってるものはもう後味でがっかりする。
添加物で近頃特に気になるのはたん白加水分解物だ。もー、どれにもこれにも入っていやがる。


夜。制作。
ここまできておかしな点に気づいた。
慌てて修正をする。デッサンの基礎がなってないことをつくづく思い知る。







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☆ 以前、Aが彩色と額装をしてくれた小品。(レプリカ)








北極のラエムクーbar 【5】


グラン
☆グランマルニエ




フランスのオレンジ・リキュール。
食後酒として有名だがドライジンとのシンプルなカクテルはおいしい。これは友人のHがコアントローでつくってくれたものなのだが、どちらも良い味だ。シェイクしたあとソーダもしくはジンジャーエールを加えるのもさわやかでおいしい。
久しくシェーカーを使ってないけどこれからの季節、一息に飲める冷たい一杯をつくるのもいいかな。





ココア
☆ 温ココア




とは言いつつ・・・。
行きつけのちいさな酒屋で見つけたこの「温ココア」。生姜、シナモン、唐辛子が入ってる。
これにグランマルニエを少々入れると、まだ夜になると冷えるこの頃、からだもあたたまってすごくおいしいです。添加されたスパイスが若干物足りないのでジンジャーパウダーやシナモンを加えるともっとおいしいです!さらにホイップクリームを浮かべるともっとおいしいです!!



遅れた日記・18「美容/柚子の終わり/トロッコ」

3月31日(日)


美容師のkさんが夜、黒糖焼酎をおみやげに遊びに来る。
みょうが、大葉、ごまを使いクリームチーズの和風仕立て、山葵トマト、キャベツのごま油和えをつくりさっそく飲み始める。奥多摩の「澤の井ガーデン」を再訪する話しなどをしながら湯豆腐を始めるが、今夜は水菜をたっぷり入れた湯豆腐だ。これに実家で獲れた今年最後の柚子をしぼる。

ひとしきり飲むと場所を意外にもkさんが気に入ったミニバーに移しジンを飲む。(キッチンの一角、冷蔵庫脇にひとり飲み用のスペースをつくった。ここは夜更け、眠る前にバーボンやジンをほんの少し飲みながらぼーっとする場所。穴倉的感覚だ)
気がつけば2時半。明日も朝6時起きだというkさんが帰る。だいじょうぶか?だいじょうぶなのがkさんだ。
洗い物を済ませたのが3時過ぎ。少し勉強し、少し仕事。



「日記とは別の雑記」・・率然と・・

以前、友人のMと足尾銅山を訪れたとき、坑内に喫飯所というものが設けられていることになぜか惹かれた記憶がある。楽しいなどと言ってはならない場所であるのは承知だが、トロッコ(時刻表もある)に乗り、坑内を進む銅山見学はなんとも言えぬ気分だった。

トロッコと言えば芥川龍之介の「トロッコ」。あんな経験をトロッコではないにせよ似たような思い出を誰もが持ってるのだろう。
すばらしい叙情的名篇だ。






喫飯所

★ 小型冷蔵庫にクロスを掛け、ホームセンターで買ったテーブルランプ(\980)
  を置いただけの質素な空間。



「半島」   松浦寿輝



半島



    「半島」 文藝春秋




誤解を恐れず言うならばこの小説は冒険小説である。
退職したひとりの大学教師の巡る、ある半島での幻想的冒険譚。派手な波乱はここには無い。が、得体の知れぬ人物、老獪な人物、料理店を仕切る謎めいた妖艶なる中国女性、前衛的舞踏集団。そして殺人の回想。それらが、読む者を幻惑的に振り回す。

この作家は、生と死のはざまを行き来する人物を多く登場させる。短編集「あやめ 鰈 ひかがみ」の抜け出ることのできないそれら悪夢的現実の重苦しさに読後ぐったりさせられたが、この「半島」は他では味わったことの無い奇妙な期待感をもって読み進んだ数日間だった。



☆この「半島」。出口裕弘の作風に似ているのかもしれない。両者ともに東京大学出身でフランス文学者という共通もおもしろい。
なお、本体表紙絵に使われているのは、かのヴィルヘルム・ハンマースホイ。




随従性協調骨格筋と可変内骨格・④



ハンマー

★ ヴィルヘルム・ハンマースホイ (1863-1935)


 
19世紀末のデンマークの画家。
人見知りで極めて内向的な変人だったというこの画家の室内画は現実を描きながら生活感は見えず、なおかつ観る者を惑わせるような奇妙なアレンジが加えられている。取っ手の無い扉、脚の長さの揃わないテーブル、脚のないピアノ、人物の頭髪に隠し絵のように描き込まれた髑髏のような影。

 静謐な室内空間は寒々と感じるほどの硬質な筆致で描かれ、色彩もストイックなほど抑えられている。また、町並みや自然公園などの風景画、建築画、いわゆる木の肖像画も数多く描いているが、そのいずれもが無人の曇天下という暗鬱な作品に仕上げられている。




ハンマー2

        「室内、ストランゲーゼ30番地」 (1899)




『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』  ウーヴェ・ティム



カレーソーセージ



☆ 「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」 河出書房新社





物語は終戦も間近い第二次大戦下のドイツ。
主人公であるレーナがひとりの軍人を匿うところから始まる。そしてそれはカレーソーセージというファストフードの誕生とそれをめぐるさまざまな人間の希望や裏切りが交錯する物語へ通じてゆく。

登場人物が場面ごとに語り手として代わる代わる登場し、視点も過去、現在と交錯するという、ともすれば読み手の混乱を招きかねない形式の小説だが映画のような場面転換によって混乱を回避し、先への興味をさらに高めるあたりは非常に巧みな構成だ。
久々に、目に見えるような物語世界に出会った充実の読後だった。
「ショコラ」や「ギルバート・グレイプ」のラッセ・ハルストレムあたりが映画化したらおもしろくなりそうな小説。




遅れた日記・17 「超ミニスカート/郡山市立美術館/ままどおる」


3月28日(木)



入浴剤を入れた風呂にゆっくり浸かり、チェックアウトしたのが11時。
駅まで新幹線のチケットを買いにゆき、その駅前交差点で目を疑うものを見た。
ピヨピヨ鳴る信号待ちしてる目前、自転車にまたがる黒いスーツのОL。おお!なんと超ミニスカート!
みまごうばかりの超ミニだ!嘘だろ、ОLじゃないの!?
すれ違う刹那、パンティーストッキングにピッチリと包まれた白い小さな下着を僕ははっきりと見た。


気のせいか郡山には綺麗な女性が多いな。
数えたら8人のかわいい女性を見て、自転車超ミニは7人目。(8人目はみどりの窓口の村越さんだ。)


1時の「やまびこ」までどうしようか。ということでバスで郡山市立美術館に行く。
晴天のもとバスは橋を渡りのどかな景色を気持ちよく進む。乗客はわずか7人。停留所に着き、降りたのは僕だけ。広い四車線の道路を行きかう車も少ない。美術館にもひとの気配が無い。
休館日?引き返し正門の看板を見るとそうではない。


石畳のなだらかなスロープを歩くと館が正面に見えてきた。
丸みを帯びたなめらかなカーブ屋根の美しい美術館だ。左は広々とした石庭。大きな木製のドアが開く。館内にもひとの気配がないが受付のひとがいる。聞けば平日の常設はこんなものだという。


チケットを買い、エレベーターで展示室へ。
展示室の外に年配の夫婦がいるだけで三つの広い展示室は僕ただひとり。
ホーガースの風刺画はショッキングな作品もあり、なかなか刺激にもなった。ひとわたりの鑑賞を済ますと、館内を歩いてみる。
美術館というのはいいにおいのするものだ。


一階吹き抜けの休憩ホールも無人。ソファに座ると日差しが心地いい。
丘陵地にあるこの美術館の周囲、深い林がガラス壁から良く見える。そして館内は無人。無音。
あたたかな気温のなか建材の鳴る音がたまに響く。音はそれだけ。




郡山




なかなかバスが来ず焦る。
駅に着いたのは発車時刻5分前。それでも売店で「ままどおる」をおみやげに買うことができた。
これは子供の頃から好きな、福島県の銘菓だ。今日買えたのは久しぶり。
二席側の窓側指定にしたので快適。
コーヒーを飲みながら車窓を楽しむが、子供の頃見た景色とはだいぶ違うなあ。


結構疲れて帰宅。少々昼寝。夜、猫を迎えに行く。以下、夜のことは今回省略。






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kiemqu

Author:kiemqu
西牧徹/黒戯画世界

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