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アイちゃんの家の海老フライ



ちあ

★ 秩父の喫茶店 「千茶古」 (ちゃこ) 店内から眺めた庭をKが撮る。
   




秩父からの帰路は非常に暗く、しかも路面脇には残り雪が凍てついているため緊張を強いられる。
片側一車線(しかも対向車線側向こうは夜闇にまぎれた底知れぬ崖)のため追い越しは非常に危険をともなう。
我々の帰路は八時を回っていた。
極めて少ない、先ゆく車のテールランプは提灯火のように見える。

皆、後続車に追われるように速度を上げるように見える。
追い越しのできない道ゆえにあおられているように感じるからだろう・・・。

今、先行車はいない。
と、闇を映すルームミラーにまばゆい光が入り込んでくる。
後続の車。それも相当な速度だ。
先も書いたようにとにかく暗い。片や断崖は底が知れぬ。隣にはkが眠る。

山岳路で先行車にこれほど接近するとは。
動体視力はわりと良いほうと思うが、この夜闇の山路だ。
ヘッドライトに浮かび出される凍てついた山肌をかすめるように走り、無事、帰り着くことができるのだろうかと思いながらも三度、追随のヘッドライトを引き離し、振り切れた。
かつてОに仕込まれた、というか実地で味わわされた運転を何十年ぶりかに、した。というか強いられた。
(ここでОのことには触れないが)

市街地に入りコンビニの駐車場に車を入れると追随が猛烈なスピードで走り去る。
車種は判らぬがエアロパーツを付けたブルー。
車での夜の秩父路はもう御免。


11月の北海道個展の制作、アトリエサードのための記事、制作、勉強、バドミントン、サイクリング、深夜の映画会。
そんな合間の秩父再訪は特急レッドアロー。


セメント

★ 武甲山近くのプラント。






2月4日 (木)


ピエ・ブックスより3月発売の「幻想耽美Ⅱ」の校正届く。
提出した作品数からセレクトされたものが思ったより少ないのは、まあ仕方がない。
しかし、今年は何か新規な試みをしたい。それは売るためのというより、制作での新鮮な高揚感を得たい。
無論金は欲しいがそれ以上に、続きをする楽しさを味わえる新たな創作を望む。

正午前。
スクランブルエッグとベーコン、レタスときゅうりのサラダ(鶏だしドレッシングを作り、それで和えたもの)
クロワッサンそしてコーヒーの遅い朝食をゆっくり食べる。
前夜作った餃子の挽き肉が少々残っていたので玉子料理に入れてみたところ、これがなんと存外旨い。
彩りとしてはパセリパウダーを。
バドミントン二時間ほどする。





shide.gif

★ FROM THE MOUTH OF THE SUN 『WOVEN TIDE』  

「君が代」を彷彿させる荘厳な曲が印象的なダーク・アンビエントのアルバム。
チェロ、ギターを多用し、室内楽集のようでもある。
chris-koelle (画家、版画家)の手によるアートワークがジャケット、盤面と美しく
総合的に極めて良質な一枚。
夜更けの愛聴盤の一枚。


aura.gif

★ フエンテス短編集 『アウラ・純な魂』 岩波文庫 

「目に見えるようだ」
優れた小説に対するこの賛辞は志賀直哉だが、相違なく、視覚的イメージを強く
送り込んでくる文章というのがある。 メキシコの作家、フエンテスのこの作品集
中でも表題作「アウラ」はそうしたものの顕著な一作。

映画のごとく映像がまざまざと浮かび、この不気味な一遍は読む者の脳裏に明
らかなイメージを湧きあがらせるだろう。それは視覚のみならず臭覚や聴覚と
いった五感にまで訴えてくるというのは言葉過ぎるだろうか・・・。
怪奇、幻想といった類の小説、日本では平井呈一の名作「真夜中の檻」で同様
な読書体験を味わったことを思い出した。





2月24日 (水)

あいちん


アイちゃんがサーカスの火の輪くぐりのようなジャンプで椅子からテーブルへと跳び、カウンター向こうの座敷に消えると
運ばれてきた海老フライに目を瞠った。
香ばしい誘惑に思わず尾をつまみあげ、頬ばる。
旨い。実に。
目を瞠った。
ずるりと脱げ落ちてしまうような分厚な衣のフライかと思いきや、極めて薄くカラリと揚がった衣をまとった海老はまさに
上等なフライだった。


えび


★ こんな「上等」は食べた記憶もないほどの香ばしさ甘さそして熱い歯ごたえ。
  店主の心馳を感じる付け合わせの果物がなんとも嬉しい。


ぱり


ここはその名も「パリー食堂」
その風格ある威容とそのたたずまいの古色蒼然はわれわれを放ってはおかなかった。
褪せた食品サンプルはそのガラスケースの中で永遠に時を止め、のぞき込む自分の顔すら過去のひとのように映った。

ビールを頼むとまずはじめに出たのは大根と人参の煮物だったのだが、寒さにかじかんだ我々の舌と胃袋をなだめるに
十分過ぎるおいしさであった。
それは鰹出汁で丁寧に煮つけられたもので、変哲のないこの一品がこれほど我々を悦ばせてくれるものとは・・。
今日はおじいさん(名は知らぬ。パリーの主人)とその友人たちの集いがここであり、おいしそうなすき焼き鍋が卓上に
支度されている。

ビール大瓶を分け合い、俺は秩父錦の熱燗2合。
料理はkはソースかつ丼。
「上等」のほか、ニラレバ炒め(これもごく普通のものだったが、その普通が普通の旨さではない)をふたりでつまむ。
気が付くとアイちゃんが階段上の隙間からちいさな丸顔を突き出しこちらを見下ろしていた。


あい

★ アイちゃんは御主人にしかなつかないおばあさん猫。
   幾つになるのかはわからない。
   (今回、アイちゃんと海老フライはKが撮ったものから抜粋)






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西牧徹/黒戯画世界

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