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8月・・・焦げる攻防

 

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                                   盛夏。
                              我が家から見える森と空。





  ■ ある定期刊行物で記事連載をさせて戴くに至ったのは光栄であり大変嬉しい。
  
  ワールドワイドで芸術家探索をし始めて8年になる。

  その世界観、熟達の技巧に心酔してしまった作家、また、理解、共感はできずとも衝撃された作家は相当数に

  なるのだが、「衝撃的な芸術的成果」に出会った記録として、個人的に作成したひとつのファイルがある。

  そのなかから、我が琴線に触れる素晴らしい芸術家を紹介してゆこうと思う。

 
 


7月28日 (火)



本人曰く、商人宿。

俺はビジネス旅館と称する曽根賢の住む木造アパート、居室。

6畳一間に卓がただひとつ。他には何ひとつ家具は無い。

そこでやおら取り出したカセットコンロで彼はハンバーグを焼き、その脂でナスを炒め

そして小玉ジャガイモを塩茹でしてくれた。


すべて見切り品と半額セール品だ。

しかし、ガスを止められ、家賃をも滞納している50男のこしらえた料理でなぜか豊かな気分にさせられた。


外で高い金を出し、呑み食べするのは旨い。

が、この日なけなしの金を出し、換気扇も無い部屋で、もうもうたる脂煙を窓から追いやりながらつくってくれた

ピス賢の料理はそんな外呑みの肴よりも旨かった。


思えばかつて「BURST」の編集長としてすべてを仕切っていた彼は実に格好良かった。

コアマガジンの門をたたき、この過激な雑誌に売り込みに行った俺の絵を彼はすぐさま採用してくれたものだ。



今はこの体たらく(俺もだが)ではあるが彼の異色の文才はまさに知る人ぞ知る・・、なのだが。



帰路。

街灯にさらされ、白々した石畳。

その無人の暗い参道を歩き、様々な思いが頭を巡る。

帰宅後、シャワーを浴び、冷蔵庫から氷温近いハイボール缶を出す。

制作を2時間ほど。





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☆ ニッケルハルパの奏者、スペインのアナ・アルカイデの音楽集。

二十年以上も前のこと、古楽器の展示、演奏会に行ったとき、ハーディ・ガーディと並んでいたこの民族楽器だが
その複雑な構造と存在感に惹かれた。
その時は良い演奏を聴くことができず、今、こうして素晴らしい音色であることがわかった。

アナ・アルカイデのやさしい歌声と相まって深夜聴くと、草原、湖、そして奥深き森林のチンダル現象・・など
さまざまな自然風景が眼前に広がるようだ。






8月1日 (土)



以前、若い友人がよく土産に持って来てくれた鶏皮ぽん酢。

先日その店が判明し、Sに教えたところ、さっそく買い求めて来宅。

その店は惣菜店としての焼き鳥屋であり、持ち帰りのみだ。

Sが買ってきてくれた品は以下の通り。

鶏皮ポン酢。  < 「おつまみ」という、いかした品名だ。>

砂肝のからし煮。

ネック、レバー、ハツ、ももにんにく、皮。

ここはタレがおいしいとのことで全てタレ焼きで。


今回、車のオーバーヒートのため、Sの到着が大幅に遅れ、そのためいつも到着後共に行く買い物を俺が済ませて

おいたわけだが、全くと言ってよいほど何を買ったか忘れた。

覚えてるのは20%の値引き価格だったので買った「剣菱」だけ。


夜宴。

「おつまみ」

これを凌ぐ鶏皮ぽん酢を俺は知らない。

しかし、きゅうりを買うのを忘れた。これは大変なことだ。「おつまみ」にはきゅうりの千切りがことのほか合うからだ。







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◎ 平井和正 「ウルフガイシリーズ」

ふとしたことで書庫から出し、読み始め思う。
当時よりもおもしろい。
最高傑作は「死霊狩り」だが、このsfハードボイルドも甲乙つけ難いか。
残念なのは後年、カバー、挿絵ともに生頼範義画伯が降り、浅薄かつ拙劣な絵に変わってしまったこと。

また、新興宗教への作者の接近によるものが主因か、犬神明の敵がスピリチュアリズムやオカルティズム
の世界のものへと移行してしまったことで、往年のファンは少なからず減ってしまったようだ。






8月12日(水)


5ヵ月ぶりにOと呑んだ。毎月一度は呑みに行ってたのに。

彼は波に翻弄され、必死で抗い、遊ぶひまも無かったのだ。それがようやくここへきて落ち着いてきた・・・、と言おうか・・。

とにかく俺としても嬉しい。

ふたりとも大好きな「紅とん」へまず行く。

日も明るいうちの店はひとりの客もおらず、頼むものはどれも旨い。


この日めずらしかったのは、はしごの中休みに珈琲ではなく、マックに行ったこと。

これまためずらしく、Оに倣って俺もマックシェイクを頼んだこと。

だが旨かった。

もつ焼きに酒で火照った舌に、ざらりとした小気味良い食感の冷たいバニラの甘さ。

こいつはいい。


Оにカステラを土産として渡し、Оは老舗パン屋のうまいドーナツをくれた。

そしてこの日ラストの三軒目はやはり馴染みのかぶら屋でしめた。

ひとくち齧ると湯気のたつ、揚げたてコロッケ、串揚げ。

満足ないちにちだった。





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◎ 大橋珍味堂ポット柿の種シリーズ。(濃厚カレー味)

柿の種で500円近いというのは・・・、で、買い物へゆくたび、眺め、素通りしていた。
「いいなあ。おいしそうだなあ」と。

しかし見せびらかされ過ぎ、ついに籠の中へ。
普通のピーナッツ入りのものから、梅、山葵、激辛などいくつか種類あり。

ブリキの蓋にプラ製ポットと、落ち着きもよくキッチンなどにおいて気が向いたときに
つまむにはいいよ。
味。
なっかなか旨い!




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◎ 沓澤龍一郎 「親切」

90年代に発行されていた、ホビージャパンmook 「s.m.h」誌上で
何度か掲載され、魅了されてしまったコミック・アーティスト。

残念なことにゲーム業界へ転身し、現在では大学客員教授を
されているとのこと。一時、画集のはなしもあったのだが何らかの理由で
頓挫してしまったようだ。


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このひとの描く、電動工具などの工作機械をモチーフにしたような銃器類
水生昆虫をモチーフにしたような奇抜なモンスター、レモンのような紡錘型の女性のバスト・・・
そのユニークなデザイン感覚による卓抜の描写力が、独自の物語世界に奥行きを与えているようだ。







8月19日 (水)


夏は良く冷やした野菜ジュースがおいしい。

これに塩、ガーリックパウダー、生姜少々、そして辛味にタバスコかレモスコをふる。


今日の昼はカレー蕎麦をつくった。

昆布、椎茸のダシと醤油、そしてS&Bの例の赤い缶のカレー粉を使い、斜め切りにした葱の青いところを多めに入れた。

実に旨い!

汗をたくさん掻き、シャワーを浴びての昼寝がなんとも気持ちいい。


つくづく今は夏だなあと思う。


夜。

にんにく醤油をつくる。

材料はにんにく、醤油、焼酎、昆布だし、レッドペッパー、砂糖。


スーパーへゆくと、やや厚切りのラム肉が売られていた。

焼き網で炙り、塩、胡椒で食べる・・・、考えただけで旨そうだ。迷わず籠へ。

それを夜更け、つくる。





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◎ 丸山健二 「ぶっぽうそうの夜」

うっかり手放してしまい後悔のハードカバーを、文庫で買いなおした。
このひとの初期短編は優れたものが多いが長編大著のものは首をかしげてしまう。
しかし本作の波乱を含んだ過激な展開は、劇画的にも思え、再読に耐える。




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西牧徹/黒戯画世界

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