スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ノワールの部屋の灯 <1>  『倫敦から来た男』 2007年/ハンガリー・ドイツ・フランス



ハンガリーの至宝とも言われるタル・ベーラ監督の手がけたこの作品は「暗い港を見下ろすガラス張りの制御室に勤務する鉄道員が目撃する殺人」に端を発する物語だ。
 冒頭からの長回しだが計算し尽くされた構図と、くっきりとしたコントラストのその美しいモノクロ映像は芸術映像と言え、飽きない。
どのカットをとっても絵画的完成度が高い隙の無い映画だ。(隙が無い故に目を放せず、若干堅苦しい感も否めないが)
沈黙と音楽の対比もまた絶妙だが、音楽の挿入に監督自身の自己陶酔が少々感じられるのは致し方ないことか。
物語自体はシンプルで特別凝ったところはない。
が、渋さの滲み出る白と黒の映像美に見惚れてしまう138分だった。




倫敦





長回しと言えばまず、昨年亡くなったテオ・アンゲロプロスであることは周知のことだが、使われる音楽もまた美しいのが両監督の秀でた特徴だ。
アンゲロプロスの幾つかの作品の音楽はエレニ・カライドロウが担当しているが「シテール島への船出」の音楽は特に美しく、哀しく、物語を引き立たせている。
ギリシャでしか発売されなかったというサントラは手に入らなかったが「霧の中の風景」とのカップリングCDが手に入ったのは幸運だった。
サクソフォーン奏者、ヤン・ガルバレク(ts)の曲も入っている。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kiemqu

Author:kiemqu
西牧徹/黒戯画世界

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。