遅れた日記・6  「スピーカーケーブル / 書店 / タラの芽天麩羅」



2月2日(土)


2月というのにこの暖かさはどうだろう。
真冬が好きな自分としては良いことではない。洗濯物はよく乾くが・・。
糠床の手入れをし、きゅうりとキャベツを漬ける。明日の酒のためだ。
季節によって、またその日の気温によって漬かり時間が変わるので単純なようで糠漬けはむずかしい。
以前はアスパラ、じゃが芋、トマトなど変り種を漬けて楽しんでいたが最近は定番のきゅうり、大根、人参、蕪などがやはりいちばんうまい。

 本日は制作はお休み。
3時に友人のОと待ち合わせ。今年になって初めてふたりで飲む約束だ。
時間まで街を少し歩き、電気店でスピーカーケーブルを3メートル買う。
で、3時。
少々高いがおいしい珈琲屋で1時間ほど話す。Оは17年勤めたデザイン会社を辞め、ウェブデザインの学校に通いだした。
この歳で困難が付き纏う中、デザインという世界に執着する絶対的な向学心には頭が下がる思いだ。


 なじみのもつ焼き屋の4時開店と同時に飲み始める。
春菊の辛子和え、ガツ刺し、焼き物のレバー、シロ、シビレ(膵臓)、にんにく揚げ、ポテトサラダなどを頼み、ビール、ハイボール、日本酒を飲み、6時半頃書店へ行く。
料理書、コミックスの売り場をまわり、そして例のごとくインターバルとしてカフェで葉巻とコーヒー。
時計を見ると8時だ。いつもの寿司屋へ。
まず、ビールとタラの芽天麩羅を頼む。特別うまい揚げ方ではないにせよやはりビールに合う。
光り物を主に握りを十貫ほどと糠漬け、そして酒を二合。ポテトサラダがサービスで出た。
ここは気安くそして安くうまい。小ぶりの握りは酒の肴としては最高だ。
11時の電車に乗り帰宅。

本日は制作はしないつもりだったがやはり少し描く。一時間ほど。
ソファーを照らす照明器具をアフリカンマスク風に描き込む。
宝焼酎ハイボール(すだち)を一缶飲み、入浴、ベッドで読書、就寝。





かの子

★ 「老妓抄」  岡本かの子

 収録されているなかでも「鮨」「家霊」「食魔」は何度読み返しても感慨無量の名篇だ。
志賀直哉は他人の文章を褒める時「目に見えるようだ」と評したそうだが、「鮨」の、茣蓙を敷いた縁側で鮨を握る母親
「家霊」の、冷たい籐畳にひとり座り、訥訥と語る徳永老人、「食魔」の、座敷でひとり酒宴をし、過去を振り返る鼈四郎の見つめる
暗い庭、そして降る霰・・・。
畳の冷たさを感じ、汁の煮出しの匂いとともにあがる湯気、夜の闇の濃さ、そういったものをまさに見るようだ。




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