遅れた日記・13 「秩父/サンフランシスコ号/蕎麦」


3月7日(木)

カメラマンのSから電話があり、秩父へ行く。
3月になるやいなや日増しに気温は上がってくるが、秩父へ着くとこちらは肌寒さがやや残っている。秩父へ来たのは蕎麦屋が目当てなのだが、殆どの店が早仕舞いのため、駅前の観光案内所で夜の営業のある店を探してもらう。

秩父駅の仲見世のはずれにある、とってつけたような幼児遊具の一角がなんとも物寂しい。ひっそりとひしめく電動木馬のひとつに「サンフランシスコ号」はある。額をぶつけつつサンフランシスコ号に乗船するとSがカメラのシャッターを押した。

うらぶれた商店街を抜け、歩くこと15分、目当ての店に到着した。佇まいに覚えがあり懐かしく思い出したこの店は、数年前友人のОと来た店だった。民芸風の店内はさほど広くはないが天井が高く居心地がいい。陽も暮れはじめたこの時間、我々のほかに客はいない。まず、ビールの大瓶をひとつとり待望の一杯をSとともに飲み干す。うまい。天麩羅盛り合わせ、そばこんにゃく(こんにゃくを蕎麦に見立てたもの)山菜を頼み、酒は秩父錦(辛口の本醸造)そしてせいろ。天麩羅はいかにも蕎麦屋の天麩羅で、揚げたて熱々サックリ、言う事の無い旨さだった。

帰りの特急まで仲見世の畳席で待つ。スーパーで買ったハイボールを飲みながら。つまみはくるみ。
土産屋は全て仕舞い、行き交うひとはおらず。
家に着くとさっきの食事はどこへやらで、すっかり空腹だ。前回Sが持ってきてくれたカニセットを冷凍庫から出し、秩父でのおみやげ「秩父錦」を呑みながらふたりでカニ鍋をする。

例により夜ふけてコンビニまでアイスクリームを買いに。
道中暗い小道脇の山林は今や伐採され、底抜けたような黒く荒涼とした空間になっている。





飛行機みたいに (2009
☆ 「飛行機みたいに」(2009)




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