2015年最後の月


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        飯能市・あけぼの子どもの森公園 <ムーミンの家>





・・・今月つくった料理・・・ひと月にこれほど料理したのは初めてのことかもしれない。
               たいした自信はないが、上手になりたいと思っているもののひとつが料理。

◯ 牡蠣とパルメザンチーズのスパゲッティ
◯ 牡蠣蕎麦
◯ 牡蠣湯麺
◯ 辛口きんぴら牛蒡(大蒜醤油、かんずり少々、蜂蜜、白胡麻)
◯ 海老炒飯
◯ 鱈のムニエル
◯ トマト鍋、トマトリゾット
◯ タッカンマリ (韓国の鶏鍋を藤井恵先生が簡略、洗練させたレシピで)
◯ ほうれん草とカッテージチーズのラビオリ(クリームソース煮)
◯ サーモンのクリーム煮
◯ 帆立の焼売 (蒸し器を使ったのは久しぶり)
◯ 玉子とわかめのスープ
◯ 魚肉ソーセージとじゃこ、ピーマンの炒め物
◯ グリーンサラダ(レタス、きゅうり、ミニトマト)
◯ 玉ねぎとアボカドの醤油ドレッシングのサラダ
◯ おでん(がんも、厚揚げ、竹輪、こんにゃくが半額品だったため)
◯ 高野豆腐と大根の煮物
◯ 栃尾揚げの網焼き(焼いて醤油、削り節、葱、青のりをかけただけなので料理とは言えないが)
◯ 豚ロース自家製醤油だれ焼き (大蒜醤油、野菜コンソメ、蜂蜜、レモスコなどをミックスしたソース)
◯ 蓮根としめじの味噌汁
◯ 豚汁
◯ 鰈の煮付け
◯ 厚揚げと大根の煮物
◯ 焼き蓮根のカレー風味
◯ キャベツと三つ葉のサラダ
◯ 三つ葉とじゃこ、油揚げの和え物
◯ ズッキーニと油揚げの味噌汁
◯ 人参とインゲンのグラッセ
◯ マッシュポテト
◯ スイートポテト
◯ プレーンオムレツ





12月4日 (木)

極上の晴天。
3年ぶりにバドミントンをした。
飯能市「あけぼの子どもの森公園」は、トーベ・ヤンソンの「ムーミンの家」があるところなのだが
過去来たのはいずれも日没近い時間だったせいか、訪れる人は皆無だった。

平日午前にも関わらずいつもはなかなか多い来訪者というのは、今日来て判ったこと。

風で降り注ぐ枯れ葉の中、ハイキングコース入口付近をしばらく歩いた。
しかし、ここはカメラを片手にしたひとりの男以外、行き交うひともいない。
体育館裏手にある、こちらもかなり広い駐車場は2台の車のみで人もおらず。
ここでラケットを出すことにした。

シャトルがしばしば流されてしまうくらいの風はあるけれども久々のバドミントンは楽しく
1時間以上かなりの汗をかかせてくれた。
晴天でも寒空。
その中、自販機で買った水が旨い。

しかし、ブランクは否応なしに体力の衰えを感じさせずにはおれず、息が切れるたびに小休止。
だが、kは若いだけあって呼吸もほぼ乱れずだった。
俺が休んでる間、壁打ちをしている。
しかも彼女は今日、テニスのラケットで打ってるのだ。
(我が家にはバドミントンのラケットひとつとテニスのラケットひとつしかないため)

その後、近くのホームセンターでソフトクリームを食べたのだがこれもまた数年ぶりで頗る旨い。
昼食にと、たこ焼きを買い帰る。


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☆  今は無き「創樹社」からの三浦清宏・著『宇宙の旅人』
   文学者であり、心霊研究でも名を馳せたひとで『イギリスの霧の中へ』
   は英国での自らの体験、取材を通した飽きさせぬ物語的展開もおもしろく
   非常に興味深い内容の散りばめられた名著だ。
   (真偽のほどはさて置き)
   
   本書『宇宙の旅人』は短編小説集なのだが、名状しがたい魅力のある
   名編が幾つかある。
   「地下室の夢」「父と電線」「ボブ・チン・レストラン」などは幾度も読み返した。
   この冬も。

   野中ユリの装丁原画も美しく、いつまでも手元に残しておきたい一冊。





15日(火)

ピエ・ブックス編集部のひと来宅。
来年3月発売の「幻想耽美・2」に掲載される作品、15点を取りに来られたのだが、ひとりは若く美しいひとで
そんなひとの口から「エロ」とか「春画」とか「性行為」とか出て興奮するなあ。

さて、この本だが海外でも販売されるのでバイリンガル仕様とのこと。楽しみ。
駅まで二人を送ると、布団を干し、洗濯。ボールペン画の制作続き。
残すところ3cm四方というゴールが見え始めると制作はきつくなってくるのが毎度のことだが、紙面を埋め尽くした時
の達成感をはやく味わいたいものだ。

夜はkと呑みに出る。
3年ぶりに封印を解除した「リコ」へ。
イタリアン・バルのこの店は安く旨い。
真鯛のカルパッチョ、小海老のアヒージョ、マルゲリータ・・・、
いずれも懐かしいここの旨さは健在。
同じく「封印」であった「翠風」に先日kを連れて行ったのだが、その話しが出、次いで行くことにした。

「リコ」「翠風」は俺の大好きな店であって、ここに来れるようになった嬉しさは一入なのだった。

「洒落た穴倉」といった趣の店内であり、落ち着くのは程よい照明の加減と色合いによるところがおおきい。
先日、食べられなかったアイスの串揚げをkはさっそく頼む。
うっすらと求肥に包まれからっと揚げられたそれはなかなか旨そう。

吞み屋はカウンター席がいちばん旨い呑み方と信じる、ということを以前も書いたが、鮨は言うに及ばず
串揚げ、焼き鳥、もつ焼きはカウンターが別格なことをあらためて感じる今日だった。
特急終電は間近。

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☆  マーティン・スコセッシ監督85年の映画『アフターアワーズ』

   あるライターが卒業制作で書いたシナリオを映画化したものなのだが
   ジャンルを越え、気に入りの十本に入る名作。
   ニューヨークのある地区からどうしても脱出(家に帰ることができない)
   できない男の一夜の話し。
   これが、もどかしいほど焦り、そして悪夢のような狂気、そんなものが
   渦巻き、目を離すことができない。
   
   主演はこれもまた名作であること疑い無しである『狼男アメリカン』
   (ジョン・ランディス監督)のゾンビ状の幽霊であるジャックを演じた
   グリフィン・ダン。
   さて、長くなったが本CDはその『アフターアワーズ』のサントラと言って
   もよいだろう。収録されているのは他に使われなかった未発表の映画
   音楽らしい。通して聞いても統一感あるこの一枚はとても心地よい。
   ハワード・ショアはデヴィッド・クローネンバーグの映画音楽でも
   有名な作曲家。



   

12月17日(木)

指折り数えて・・、とまではいかずとも楽しみにしていた「Mのサロンの忘年会」が今日。
それはあっというまに本年の終わり月も半ばを越えたということであって、これはあまり嬉しくは無い。

種々雑多の家事を済ませ、着替えると早や17時を回っている。
そんな切羽詰まった時に限って電話がかかってくる。
画家の森口君からだ。
(来年早々の香港での個展のため、今、彼は修羅場だ。制作も遅れており参加したかった今日の忘年会を迷い中とのこと)

会は盛況で卓上の酒、肴ともにさすがのMの品揃えだけあり、旨いもの尽くしである。
一角の卓を画家の恒松正敏さんと立体作家の菊池拓史さんとともに占め、テーブルから調達してきた鮨を食べたのだが
この鮨が滅法旨く、種々呑んだ酒がどれほどの量かは未だわからず。

終宴も近く、恒松、種村、菊地さんなどで餃子を食べに行くことになったのだが目当ての店は仕舞い、そうこうしているうちに
時間がない。
ので、帰ることになったが惜しい。
「HUB」でkとビールを飲んで終電特急。



12月22日(火)

帰宅後、酒を飲み始め、メールの確認をしていたらアトリエサードでのインタビューの日が今日であることに気づき
酒を切り上げ出かける。
⒈時間ほど遅れたが無事収録は終わり、鈴木編集長と呑みに出る。
しばしばゆく串揚げの「えいちゃん」そして橋向こうの「海と」
馬場ではまずこの二店が我々のお定まりの店なのだが、両店ともに編集長に連れて行かれ、大いに気に入りの店となった。

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☆ ウラジミール・ヴィソツキー
   ロシアの俳優でありシンガーソングライターであり、42歳で亡くなった・・・
   というほか殆ど何も知らぬまま愛聴の一枚。
   激烈な声。
   そしてなんと美しい詩か。
  



12月28日(月)

銀座・スパンアートギャラリーでの忘年会はひとり一品の持ち寄りで18時から。
川越銘菓のスイートポテトは実に旨い。これを手にkと銀座へ。
驚いたことに集まった客は殆どが女性で殆どが人形作家であった。
うち、四人と名刺交換をし、話し、後、鈴木さん、菊地さんと話し呑んだが彼らは数少ない男。
時間はあっという間に過ぎ名残惜しいが九時となる。

この後、kと「v」で呑むため、ふたりで画廊をあとにする際,オーナーの種村さん、作家の森馨さんに引き留められる。
ふたりとも酔っ払いだ。
だが、こうも御機嫌の酔っ払いは楽しい。楽しい酔っ払いを見るのは嬉しい。
特に森さんは飲むといつも御機嫌の酔っ払いだ。本当に素敵なひとだな。



そうこうあって予約の「v」に15分遅刻。
狭い店ではあるがここは連日隈なくの盛況ぶり、居酒屋のけたたましさも無く60デシベルほどを保っているところも尚よい。
今まで何人のひととここで呑んだか・・・、しかし今日ほど酒も時間も旨いと感じたことはなかった。
今日いちばんの最安値の赤ワインを店のひとに聞き、ボトルで頼む。

串焼きの「穴子」がことのほか旨い。焼きたての熱い脂を皿にしたたらせ、齧る。
舌を焼く熱さと程よい塩加減。旨い。実に旨い。

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 ☆ 先日届いた「エクストラ・アート」
   表紙は中村キクさん。
   繊細さに磨きがかかったように思える。
   旺盛な制作を続けているようだ。


11月・・・「すいません」 という発音についての考察。


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 ☆ アトリエサードの書籍「TH」の別冊である「エクストラアート」
    で連載企画を戴き、その第一回で書いたのは
    エレーネ・ウスディンというフランスの女性写真家。

    鈴木編集長にエレーネ本人にコンタクトを取って頂いたの
    だがテロ騒動で期日的なゆとりを打ち消され、この作品の
    データを戴くことが出来ず終いだったのは残念だ。






11月5日 (木)


鬼子母神を抜ける参道。

K、と永青文庫で開催中の春画展にゆく前 「キアズマ」に寄る。

座り心地の良い萌黄色のソファのある二階席へゆくと今日は客は誰もおらず,四人がけのそのソファの一角をふたりで

贅沢に占める。


永青文庫への道のりで迷う。

人もあまり歩いておらずのところだがなんと着いた先、永青文庫で我々は仰天してしまった。

古い寄宿舎のような館、しかもちいさな。そこが観覧者でひしめいているではないか。

彼女が教えてくれたところによると、この展覧会、かなりの反対の火の手があがり、それを押してのものだったらしい。

が、この混雑ぶり。1500円という決して安くはない入場料にも関わらず、だ。

観覧の人々は大多数が男性年配者でkのような極めて若い女なぞ居はしない。


ゆとりある鑑賞などできるはずも無く、流し見るようなかたちではあったが夥しい「春画」のその美麗さに驚嘆しきりであった。

何百年を経てなおかつ褪せずこの色彩麗しい繊細の絵画は観るに値する美術遺産だ。


熱い館から出ると清々する。

新宿へ出、昆ぶ屋、カイザーナックル(本当の店名ではなく我々が勝手にそう呼ぶ)などで飲む。


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★  新シリーズに向けて試作的な作品はボールペンを使う。
   仕損じる事の許されない0・3ミリの緊張は少々心地よくもある。

   これは鉛筆画のハッチングで、より細い線を出すためにも良い
   練習作業にもなる。

   



11月11日 (水)


200字詰めの原稿用紙の枡目を埋め続け、一時間経過のち買い物にゆく。

あんぽ柿をはじめて買った。半額という買うに恰好の値段だったから。

柿という果物はあまり好きではないが,こと干し柿となれば話しは別で好物となるのだが、この瑞々しくとろりとした食感の

あんぽ柿を味わうのははじめてだったのだがなんとも旨い!

これはもう上等の蜜菓子ではないか。


西荻窪。

何か月ぶりだろうかHPNの会がこの中央線駅にある「牛鍋屋」で。 会とは言えどいつもの三人なのだが。

早めに会えたGと適当な居酒屋で時間をつぶす。古い古い店だ。

経年の匂いは懐かしい昭和の酒場の匂いであって郷愁に目がくらむ。無論、好ましき匂いに違いない。

まあ、三十分。簡単にやろうと、頼んだものはビール大瓶に肴は塩炒りぎんなん、ホタルイカ塩辛そして鶏軟骨唐揚げ。


「牛鍋屋」

甘辛い味付けの牛鍋を食べ終え、鶏の塩バター鍋というのを頼んだところ、予想に反して意外とあっさりとした味

しかししっかりとした味のあるものだ。

Pの健啖ぶりは相変わらずで頼もしいほどなのだが、Gもなかなかに良く食べる。

最後の雑炊も鍋底までさらい、米一粒も残らぬほどに平らげた。


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☆ ウルトラ・シリーズ揺るがぬ最強であるゼットンが
  巨大なホームセンターで寂しそうにぶら下がり
  売れ残っていた。
  「おじさんの家へ行こうよ」 とレジへ。
  天気も良い。
  ベランダで撮影。
   


11月16日(月)


kと六本木ストライプハウスギャラリーへゆく。彼女も俺もここへゆくのははじめて。

友人の森、菊池展の初日。

森にはアレンジメントした花、菊地にはジョニーウォーカーの黒をお祝いの品として持つ。

展示は地階1,2の広い2フロアを使った贅沢なもので両名の人形、オブジェがバランスよく配置され一体感のある

なかなか充実したものだった。

森の手による熊のぬいぐるみが菊地のこしらえたアコーディオンの中に内蔵された作品が素敵。


ワインを振る舞われ、8時になると近くの酒場へ移動となったのだが、これがまた六本木とは思えぬ下町的なざっかけない

店で何とも気楽でよい。

鈴木編集長夫妻、k、の四人で一卓をしめ、のち、移動してきた菊地そして森が加わる。

料理はまあ普通だが酢醤油で味付けられた鯨ベーコンが存外旨い。

帰路、最短ルートを鈴木さんに導かれたのちkと帰る。


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☆ 匂う七十年代がそこここに散りばめられ、昭和の存在感たるや
  豪いものがある本書では、当時の谷口ジローの粗削りだが
  その手業の情熱がひしひしと伝わってくる。

  日本屈指のハードボイルド・コミックのひとつ。
  それでいて各所にさりげなく落とし込まれた愛嬌が笑いを誘う。
  静かな夜更けに読むと絵柄に没入してしまいそうだ。










8月・・・焦げる攻防

 

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                                   盛夏。
                              我が家から見える森と空。





  ■ ある定期刊行物で記事連載をさせて戴くに至ったのは光栄であり大変嬉しい。
  
  ワールドワイドで芸術家探索をし始めて8年になる。

  その世界観、熟達の技巧に心酔してしまった作家、また、理解、共感はできずとも衝撃された作家は相当数に

  なるのだが、「衝撃的な芸術的成果」に出会った記録として、個人的に作成したひとつのファイルがある。

  そのなかから、我が琴線に触れる素晴らしい芸術家を紹介してゆこうと思う。

 
 


7月28日 (火)



本人曰く、商人宿。

俺はビジネス旅館と称する曽根賢の住む木造アパート、居室。

6畳一間に卓がただひとつ。他には何ひとつ家具は無い。

そこでやおら取り出したカセットコンロで彼はハンバーグを焼き、その脂でナスを炒め

そして小玉ジャガイモを塩茹でしてくれた。


すべて見切り品と半額セール品だ。

しかし、ガスを止められ、家賃をも滞納している50男のこしらえた料理でなぜか豊かな気分にさせられた。


外で高い金を出し、呑み食べするのは旨い。

が、この日なけなしの金を出し、換気扇も無い部屋で、もうもうたる脂煙を窓から追いやりながらつくってくれた

ピス賢の料理はそんな外呑みの肴よりも旨かった。


思えばかつて「BURST」の編集長としてすべてを仕切っていた彼は実に格好良かった。

コアマガジンの門をたたき、この過激な雑誌に売り込みに行った俺の絵を彼はすぐさま採用してくれたものだ。



今はこの体たらく(俺もだが)ではあるが彼の異色の文才はまさに知る人ぞ知る・・、なのだが。



帰路。

街灯にさらされ、白々した石畳。

その無人の暗い参道を歩き、様々な思いが頭を巡る。

帰宅後、シャワーを浴び、冷蔵庫から氷温近いハイボール缶を出す。

制作を2時間ほど。





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☆ ニッケルハルパの奏者、スペインのアナ・アルカイデの音楽集。

二十年以上も前のこと、古楽器の展示、演奏会に行ったとき、ハーディ・ガーディと並んでいたこの民族楽器だが
その複雑な構造と存在感に惹かれた。
その時は良い演奏を聴くことができず、今、こうして素晴らしい音色であることがわかった。

アナ・アルカイデのやさしい歌声と相まって深夜聴くと、草原、湖、そして奥深き森林のチンダル現象・・など
さまざまな自然風景が眼前に広がるようだ。






8月1日 (土)



以前、若い友人がよく土産に持って来てくれた鶏皮ぽん酢。

先日その店が判明し、Sに教えたところ、さっそく買い求めて来宅。

その店は惣菜店としての焼き鳥屋であり、持ち帰りのみだ。

Sが買ってきてくれた品は以下の通り。

鶏皮ポン酢。  < 「おつまみ」という、いかした品名だ。>

砂肝のからし煮。

ネック、レバー、ハツ、ももにんにく、皮。

ここはタレがおいしいとのことで全てタレ焼きで。


今回、車のオーバーヒートのため、Sの到着が大幅に遅れ、そのためいつも到着後共に行く買い物を俺が済ませて

おいたわけだが、全くと言ってよいほど何を買ったか忘れた。

覚えてるのは20%の値引き価格だったので買った「剣菱」だけ。


夜宴。

「おつまみ」

これを凌ぐ鶏皮ぽん酢を俺は知らない。

しかし、きゅうりを買うのを忘れた。これは大変なことだ。「おつまみ」にはきゅうりの千切りがことのほか合うからだ。







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◎ 平井和正 「ウルフガイシリーズ」

ふとしたことで書庫から出し、読み始め思う。
当時よりもおもしろい。
最高傑作は「死霊狩り」だが、このsfハードボイルドも甲乙つけ難いか。
残念なのは後年、カバー、挿絵ともに生頼範義画伯が降り、浅薄かつ拙劣な絵に変わってしまったこと。

また、新興宗教への作者の接近によるものが主因か、犬神明の敵がスピリチュアリズムやオカルティズム
の世界のものへと移行してしまったことで、往年のファンは少なからず減ってしまったようだ。






8月12日(水)


5ヵ月ぶりにOと呑んだ。毎月一度は呑みに行ってたのに。

彼は波に翻弄され、必死で抗い、遊ぶひまも無かったのだ。それがようやくここへきて落ち着いてきた・・・、と言おうか・・。

とにかく俺としても嬉しい。

ふたりとも大好きな「紅とん」へまず行く。

日も明るいうちの店はひとりの客もおらず、頼むものはどれも旨い。


この日めずらしかったのは、はしごの中休みに珈琲ではなく、マックに行ったこと。

これまためずらしく、Оに倣って俺もマックシェイクを頼んだこと。

だが旨かった。

もつ焼きに酒で火照った舌に、ざらりとした小気味良い食感の冷たいバニラの甘さ。

こいつはいい。


Оにカステラを土産として渡し、Оは老舗パン屋のうまいドーナツをくれた。

そしてこの日ラストの三軒目はやはり馴染みのかぶら屋でしめた。

ひとくち齧ると湯気のたつ、揚げたてコロッケ、串揚げ。

満足ないちにちだった。





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◎ 大橋珍味堂ポット柿の種シリーズ。(濃厚カレー味)

柿の種で500円近いというのは・・・、で、買い物へゆくたび、眺め、素通りしていた。
「いいなあ。おいしそうだなあ」と。

しかし見せびらかされ過ぎ、ついに籠の中へ。
普通のピーナッツ入りのものから、梅、山葵、激辛などいくつか種類あり。

ブリキの蓋にプラ製ポットと、落ち着きもよくキッチンなどにおいて気が向いたときに
つまむにはいいよ。
味。
なっかなか旨い!




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◎ 沓澤龍一郎 「親切」

90年代に発行されていた、ホビージャパンmook 「s.m.h」誌上で
何度か掲載され、魅了されてしまったコミック・アーティスト。

残念なことにゲーム業界へ転身し、現在では大学客員教授を
されているとのこと。一時、画集のはなしもあったのだが何らかの理由で
頓挫してしまったようだ。


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このひとの描く、電動工具などの工作機械をモチーフにしたような銃器類
水生昆虫をモチーフにしたような奇抜なモンスター、レモンのような紡錘型の女性のバスト・・・
そのユニークなデザイン感覚による卓抜の描写力が、独自の物語世界に奥行きを与えているようだ。







8月19日 (水)


夏は良く冷やした野菜ジュースがおいしい。

これに塩、ガーリックパウダー、生姜少々、そして辛味にタバスコかレモスコをふる。


今日の昼はカレー蕎麦をつくった。

昆布、椎茸のダシと醤油、そしてS&Bの例の赤い缶のカレー粉を使い、斜め切りにした葱の青いところを多めに入れた。

実に旨い!

汗をたくさん掻き、シャワーを浴びての昼寝がなんとも気持ちいい。


つくづく今は夏だなあと思う。


夜。

にんにく醤油をつくる。

材料はにんにく、醤油、焼酎、昆布だし、レッドペッパー、砂糖。


スーパーへゆくと、やや厚切りのラム肉が売られていた。

焼き網で炙り、塩、胡椒で食べる・・・、考えただけで旨そうだ。迷わず籠へ。

それを夜更け、つくる。





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◎ 丸山健二 「ぶっぽうそうの夜」

うっかり手放してしまい後悔のハードカバーを、文庫で買いなおした。
このひとの初期短編は優れたものが多いが長編大著のものは首をかしげてしまう。
しかし本作の波乱を含んだ過激な展開は、劇画的にも思え、再読に耐える。




7月・・・夜更けのために。

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               『螺周天立像漆黒闇図』  (2008)  75×43 ㎝




       真っ黒な修道女のように思える3人が、滑るように足元を通り枕元へと来るようだ。

       邪悪なものかはわからなかった。だが、怖いに決まってる。

       その刹那、身の内から湧き出るようにニヤニヤと笑う男の顔が浮かんできた。

       異様につりあがった眼に、カストロのような髭、禿頭・・・。

       「魔王」

       根拠も無く直感したのは夢と現実の狭間だったからなのかもしれない。

       「おまえは心配しなくていい」

       これも明確な言葉としてではない。「そのように」感じたのだ。

       胸から頭にかけ急激に熱くなった。と同時に、黒い影たちは消えた。

       そんな体験を数十年前、都内の有名なホテルで、した。

       かつてはGHQによる、陸軍婦人部隊の宿舎であったというホテルだ。
       

       「魔王」の不適な笑い顔。

       それをもとに描いたのがこの「螺周天立像漆黒闇図」

       無論、このようなヴィヴィッドな存在として現れたわけではない。

       見えたのは顔だけだ。
       
       この作品も10月Mの画廊での展示に選ばれた。

       「魔王」をもっと濃い闇に沈めてみようと思う。

       あの時のホテルの夜のごとく。






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7月1日 (火)


米焼酎一升瓶を持ってSが来た。洒落た名とラベル。「笹りんどう」という銘柄だ。

ありがたい!
       
       
本日は「豚ばら鍋」にする。

他、カツオ刺身、豆腐には、ひとつ口にいれればつまみになるくらいに大きめに刻んだ長ねぎと茗荷を添えて。


先日Mから貰った旨い純米生原酒「旭日」があるため、買う酒はハイボールとビールを二本づつで済む。

豚ばら肉、白菜、豆腐、茗荷、カツオ、すだち、で、ひとり¥1,600だ。

(カツオはふた皿買ったが半額シールもので計¥400、すだちも半値)


あらかじめ「人参と昆布の醤油漬け」と「きゅうりの中華味噌の漬物」を作っておいた。

そしてカレー風味のフライビーンズ。こんなものでビールを飲み始めた。


畳に食台を敷き、鍋を始める。

塩、胡椒、酒。これで煮立てた良いにおいが蓋をはぐると立ち上る。

大小ふたつの行灯。いつも通り暗めの和室。







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☆ ヘクトール・ザズー・・・フランスの電子音楽家で、サティ、ジョン・ケージに影響を受けたという。
                 本作はクラリネット、ヴァイオリン、フルートなどアコースティック楽器を
                 多用し、美しい組曲的な感じ。









7月5日 (日)


ふるさと納税というかたちで、この売れない画家をおもんぱかってくれたMの贈り物が届いた。

焼酎三升。「黒霧島」が3本だ。先日の話しでは山形の米まで手配してくれたらしいのだがなんと礼を言えば良いのか。


「劇場のための花瓶」が午前、完了した。

画面、どの一部を抽出しても隙のないものに再仕立てを施した。



チェスボードを磨く。 (木製品用のワックス・ペーパーで。)

40年も前から家にあるものなのだが、ゲーム自体は誰とやっても負ける自信あり。だが、好きだ。



肌寒いくらいの今日には深夜、湯豆腐もいいだろうと考える。

茗荷を微塵に切り、すだちをしぼって、辛味には「かんずり」で・・・、と考える。


夕方、酒の前にピス賢より電話あり。

今日から一週間禁酒に加えニュースあり。

ブログが某社より出版されるとのこと。

月の終わりに呑むことになる。

Kと3人。ひさしぶりの鬼門会になる。







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☆ マラスキーノ・チェリー・・・ 酸味のあるさくらんぼからつくられたリキュールに漬けられたさくらんぼは
                 どんな味がするのだろう。

                 『borgswede-cafe』 の劇中に登場させたが、味わったことはなかった。
                 いや、まさか手に入るものとも思っていなかった。

                 冷えたジンにひとつ沈めてみようと思って買ったのだが
                 そのジンを冷凍庫から救出するのが一苦労。
                 霜取り機能の無い我が家の旧式ワンドア冷蔵庫ではボトルが霜もろとも岩石のごとく氷結し
                 今やブルーのキャップがわずか覗くだけだから。 








7月15日 (水)


久しぶりにアイ先生に鍼をうってもらう。右肩、右肘。

以前は足首捻挫の後遺症のためだったが、2回の施術で完全に症状が消え、今も全く問題無い。


緑豊かな雑木林に囲まれた閑静な住宅街に先生の治療院はあるのだが、採光が抑えられた施術室は、とてもくつろげる

雰囲気である。

訪ねると、まず、季節に応じたお茶を出してくれる。今日は今の時期にふさわしい梅ジュースを出してくれたのだが

思わずグラスを覗き込んでしまうほどの旨さ。聞くと先生、手製であるとのこと。


今日の鍼は「ひびき」がとても痛い。

症状にあわせていつもより筋肉の深いところにうってる。と言う。




深夜。酒の時間。

賞味期限切れ間近、半額の白菜浅漬けを買っておいた。実はこれがうってつけ。

水気をよく絞り、豚コマとともに炒める。

塩、胡椒、ローストガーリック、胡麻油、レモスコ (レモン、海塩、青唐辛子による広島産の辛味調味料)

で味付け。

大根おろしをつくって冷やしておいたもの、そして剥いた皮はフライパンで醤油、砂糖ほんの少々でキンピラを

つくっておいた。


近頃、この夜更けの時間のために生きてるような気さえする。

それほどに楽しい。







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☆ ジョナサン・ヴァイナー (1976~) アメリカの画家。

   このひとの作品の変遷は非常に興味深い。
   そして、モチーフとなるものも大変おもしろいので
   紹介する作品もとても迷った。

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6月・・・ バビロン行きの夜行列車

douのコピー
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☆ 2007、8年頃、ペインターで描いた絵が出てきたので少々加工してみた。







6月9日 (火)



旨いワインを買ったSが持って来てくれた。

先日、料理屋で飲んだものなのだが、微炭酸を思わせる仄かな刺激のある濃厚な味は、我々の口にとても合ったものだった。

スーパーへ買い物。足りない酒とライムを。


ワインに合わせて俺がつくったもの。

〇 ピザ風チーズバゲット(アンチョビを乗せ)
〇 タコのトマト煮(オリーブ、ニンニクの芽入り)
〇 牛ハラミ串塩焼き(軽く炙った程度の生に近いレア)



その後、散歩。

夜の川の短かな木橋を渡り、明治時代の瀟洒な西洋館を巡り、そこまではいいのだが高台に位置する、立体的錯視

を応用駆使したかのような暗黒の住宅街へ迷い込み惑乱され、へとへとになり帰還。



冷蔵庫からハイボールを取り出し飲む。

酒はあらかた抜けた。ほんの少しの散歩のつもりが時計は一時間半を経過。



畳に食台を敷き、こんにゃく入り湯豆腐に酒は剣菱冷や。刺身は鰤。

もう一品として、湯がいたニラを醤油、あご出汁、胡麻油で和え白胡麻をふったものをつくる。

Sはこれを喜ぶ。






☆ 橋本国彦・・・大正の作曲家。

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☆ 奉祝曲としてつくられたという交響曲第一番はどうも散漫な気がして好みではないが
  タイトルからの情景が想像される「天女と漁夫」は、バレエ曲としての流麗な美しさに併せ、日本的な厳かを感じる。
  
 





6月12日 (金)



ブルーブラックを使うのは初めて。

グラスの水も澄み万年筆の洗浄が終わり、カートリッジを入れる。

それだけでも気分は良い。


昨晩から今朝にかけて蒸し暑い、だが雨は降らない。空梅雨になるのか?

毎年ダム貯水率をしらべている。蒸し暑くただどんよりした空は実に不快だ。

南、北ともに窓を全開し、風を通す。



午前の制作。

「鳥の素顔」の描き込みを進め、今週中に仕上げねば。


先日、M主催恒例パーティーにMのサロンに出かけた時、10月の合同展に誘われた。

ボールペン。ひさしぶりにボールペン画にしようか。

0・3mmのボールペンの緊張と集中は鉛筆の比ではない。描き損じは決して許されないからだが、そのぶん仕上がりの

喜びも鉛筆の比ではない。



一眠りする前の午後5時。

とびっことクレソン、オリーブの令製パスタをつくる。(アクセントの辛味としてコーレーグース)

酒は月桂冠210mmワンカップをよく冷やしたもの。欠かせぬ宝焼酎ハイボール。


深夜にかけ制作。酒。








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☆ アフリカ各地のマスク、立像、楽器などを詳細な解説と豊富な写真で紹介した大判の大著。
   主に彫刻芸術の素晴らしさはこの1冊でかなり楽しめる。








6月17日 (水)


17時。

冷やしなめこ蕎麦をつくる。茗荷、葱の千切りをいれて。


小峰さんより電話あり、明日の曽根賢のライブイベントに行くか聞かれた。その際、曽根さんの新携帯の番号を

聞いたので(彼は紛失で三台目、この間連絡途絶)かける。

ピス賢は、異色の文才を持つ男だが、やることすべてが度外れている。

先日の酒場での大学生たちとの乱闘はブログで読んだのだが。51にもなる男がすることか?

木曜の俺は約束が有り行けぬため、久しぶりに金曜に曽根宅で呑むことなる。

深夜にかけ制作。








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〇 2009年頃だろうか。同じくペインターで描いたものをジクレーに起こした作品なのだが
  それをさらに加工したものの一部分。







6月20日 (土)


M来宅。

Mの画廊での10月展覧会の絵の選定に。


来客のための寝室、すべての家具を撤去後、額装作品を三面に展示し簡易的画廊として設えた。

滋賀の旨そうな純米生原酒と鮒寿司を土産にもらう。



ふたりで池袋へ呑みにゆく。

以前から通う、生ホッピーの店。

アトリエサードの鈴木さんと落ち合い3人で呑むが非常に興味深いプランの話しが出た。



その後Mの懇意の店にゆきステーキなどを食べる。あっさりした和風ソースが引き立てる熱いレア肉がなんとも旨い。

そろそろ終電。急がねばならない。二軒ともにMにすっかり御馳走になった。


帰宅するとフェイスブックで俺の写真を載せてくれている。

おお、なかなかカッコヨイ!

この展覧会今から楽しみだ。

制作少々。







☆ ピーター・ミルトン・・・ アメリカの版画家

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☆ 壮麗な建築物としての劇場、ホテル、アーケードなど、それら内部の時間的差異を重ね合わせたような
夢幻を感じさせる残像的表現が素晴らしい画家。

巨大建造物を描く画家で敬愛するひとではエリック・デマジエールがいるが、このピーター・ミルトンはデマジエール
よりも、精緻な写実技術を駆使するようだ。







6月24日 (水)


定期的に開かれる三つの会のうち「hpn」が久しぶりに本日。

歌舞伎町の「R」という新進の香港料理屋。


午前、午後、仕事。

銀座の展覧会に出す「劇場のための花瓶」加筆作業。

自分でも気に入りのこの絵だが、このグロテスクをMが気に入って指定したのには驚いた。

画集にも入ってるこの絵だが、今見るとなぜここで終えてしまったのか。

描き込む余地の多さが我ながら理解できず。


新宿。

紀伊国屋でいつもの葉巻を買い18時。

Gとバーでビール、ズブロッカを飲む。


「R」19時。

この店で旨いものが出るのかなあ。ここは前、何だったんだろうなあ。まずい店選んじゃったなあ。と、いうような

珍妙な内装にGとともにうなだれる。



Pが来る。

Pは斯界でも有数の絶技を誇る「絵描き」だ。会うたび、丸みのある巨体がさらに肉厚になってゆく感じ。

マグリット展の葉書、マグネットを貰う。


店に対する不審は去った。

供される料理はどれもが旨い。(特に以下の品)


〇和牛のリンゴ酒と黒胡椒炒め

〇干し海老入り野菜と春雨の土鍋煮込み

〇揚げ豆腐の山椒塩風味

〇きのこ入りイーフー麺炒め


23時店を出、ふたりと別れ、終電特急まで安酒場でハイボールを飲む。

しかしまあ、この時間というのもあるがネオンだけが異様に際立つ猥雑な街だ。嫌いではないが。



本日のhpnもあっというまの時間だった。

次回はPの見つけた浅草のねぎま鍋に決まる。

その頃は梅雨もあけ、盛夏だろう。





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☆ ジミー・スミス、アート・テイタムを聴きながらハイボール。
   制作を少し。





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西牧徹/黒戯画世界

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